2012年9月5日水曜日

きつねのでんわボックス



絵本のあらすじ
山奥にかあさんきづねとこぎつねが住んでいました。かあさんぎつねはこぎつねのことを愛おしく思い、こう言うのでした。「ぼうやがうれしいと、かあさんはいつもうれしいの」やがて、肌寒くなってくるとこぎつねの様子が変わってきました。寒がるこぎつねを抱いてあたためても元気になりません。そしてある朝、かあさんぎつねがいくら呼んでも返事をしなくなりました。かあさんぎつねの悲しみは深く、泣き暮らしました。いくにちかして、遠くに見える電話ボックスのあかりに引き寄せられて近付いて行きました。するとかわいらしい男の子が電話ボックスから出て行きました。こぎつねのことが思い出されます。その日から、この男の子に会いたくて毎日電話ボックスに通うのでした。男の子は病気で入院している母親と電話をしているようです。そんなある時、その電話ボックスが使えなくなってしまって・・・

絵本の感想
こぎつねに会いたい。もう一度抱きしめたい。そんな深い悲しみの中にある母ぎつねの心にあかりをともしてくれた男の子と電話ボックス。時がやがてかあさんぎつねを癒してくれる。そう願って本を閉じました。