2012年9月1日土曜日

はなのすきなうし



絵本のあらすじ
昔、スペインにフェルジナンドという子牛がいました。彼の好きなことはコルクの木の下で花のにおいをかぐこと。母親はそんな我が子のことが時折心配になるのですが、本人はどこ吹く風。だから好きなようにそっとしておいてあげるのでした。やがてフェルジナンドは成長し、大きな強い牛になりました。他の牛たちはマドリードの闘牛で闘ってみることが望みでしたが、フェルジナンドは相変わらず花のにおいを静かにかいでいるのでした。ある日、フェルジナンドはうっかりくまんばちの上に腰をおろしてしまってさあ大変。うなり声を上げ暴れ回りました。それを見た牛飼いの男達は・・・

絵本の感想
人間でも動物でもそのものらしく生きることが自然だと思われがちです。しかし、何が好きでどうありたいか千差万別。フェルジナンドに牛らしくしなさい、と強要しないお母さんは素敵だと思います。子供の幸せそうな顔を見ることが、一番の親の幸せ。こんな親子関係がきずける家庭がたくさんあるといいな。