2012年8月15日水曜日

一つの花



絵本のあらすじ
戦争中、食糧が乏しかった頃のお話です。幼いゆみ子が最初に覚えた言葉は「一つだけちょうだい」でした。やがて、ゆみ子の父親が出征することになりました。見送りに行く日、ぐずり出したゆみ子に父親はコスモスの花を「一つだけあげよう」と、一輪手渡すのでした。そして時が流れ、ゆみ子は・・・

絵本の感想
戦争中の話ですが感情を押し殺したような静かな挿絵が印象的です。当時の人達のあきらめにも似た様子。しかし、子供には少しでも笑顔でいて欲しいと思うささやなか願いを強く感じます。やがて戦争が終わり、平和が訪れたようにも見えますが、お父さんはどうされたのでしょう?そしてお母さんは元気なのでしょうか?少し気にかかるラストでした。