2012年11月3日土曜日

ゆきひらの話



絵本のあらすじ
畑の中に古い小さな家がありました。そこにはおばあさんが風邪を引いて横になっていました。おばあさんが休んでいると台所で何か物音がします。おばあさんが誰ですか?と問いかけてみると「ぼく、ゆきひらです」と返事が。たった一人で心細かったおばあさんはお鍋が口を聞くなんて不思議でしたがうれしく思いました。昔、おばあさんのお母さんが、よくこのお鍋で大根やお芋をコトコトと煮てくれたことを思い出しました。風邪を引いて熱のあるおばあさんにゆきひらはりんごの甘煮を作ってご馳走してくれました。お腹が一杯になったおばあさんが眠りにつくと・・・

絵本の感想
今ではすっかり珍しくなったゆきひら鍋。こんもりとした形のお鍋で煮ると、どんなものでもふっくらおいしく仕上がりそうです。ゆきひらがおばあさんの記憶を呼び起こし、楽しかった懐かしい思いがおばあさんを満たします。病気で心細かったおばあさんにとってなによりのお薬になったことでしょうね。